英語〜発音編
交換時代も入れてアメリカ在住歴・・・早くも10年を超えてしまいました。
・・・とはいっても最初に来たのが19歳の時。
Lennenberg博士の言うところの言語習得の「臨界期」はとっくにすぎていたのでした。
(この説を信じるかどうかは別として。)
ですが、時がたてばそれなりに、話す英語も変わってきます。
語彙や文法は日々積み重ねられるとして、
発音はどのように変わったのでしょう?
ここ10年間で私の英語の発音が変わったきっかけは、2つあります。
ひとつめは、修士時代に音声学(Phonetics)のクラスを取ったこと。
これは「気づき」の第一期でした。
それまで自分の中で区別していなかった母音が実は二つの異なる母音であったこと。
「r」を発音するときは、舌を丸めるだけでなく口もすぼめなければいけないこと。
stressed syllableは、高く、強く、そして「長く」発音しなければならないこと。
そして発声法。
お腹から。
ドスを聞かせて。
強弱をはっきりと。
おおげさに。
せいいっぱいの地声で。
この「気づき」があってから、アメリカ人や日本人の何人かに
「じーなの英語が変わった」
と言われたりしました。(←かなり嬉しかった)
ふたつめのきっかけは、日本語のTA(Teaching Assistant)をしたこと。
要するに、人前で正式に話す機会を与えられたことです。
TAになりたての時は、経験が浅い上に、生徒とあまり年齢が変わらず、
ただでさえナメられる要素をたくさん持ち合わせていたので、
とりあえず生徒に認めてもらわなければという一心で
とにかく「大きな声」で話してました。
でもこの「大きな声」で話すというのはなかなか難しくて
本当は自信がないのを打ち消すように、意識して意識して
とにかく声を張り上げていました。
今から考えると単にイキがっていただけかもしれませんが(笑)
でも、大きな声で話すことは、英語の発声法の強化と、イントネーションの強弱を際立たせるのに役立ったと思います。
そして、日本語の発音の仕方をアメリカ人に教える過程で
日本語と英語の違いを再確認することになり
「気づき」がさらに深まっていったのでした。(「気づき」第二期)
私の場合、文法&語彙習得の時も、発音の時も
キーとなったのは「気づき」でした。
感覚的に「なんとなく」わかっていたことでも
メタな部分に響くと、目の前がパーッと一気に開かれる感じがします。
これは人によると思いますが、
年を重ねれば重ねるほど、メタ部分に響かせるのが大切になっていくような気がします。
それに、自分で何をどうすればどう変わるのか、その過程を客観視できるのは
なかなかおもしろいことだと思うのです。
ちなみに10年以上たった今でも「R」と「L」を言い間違えます。
そしてこれを言語学の先生の前でやると、心なしか彼らの顔がほころびます。